【ZX-10R】ESDエラーとの戦い・1

ZX-10R

車検から帰ってきた10R。早速ツーリングに出かけたところ、途中でメーターに「ESD」と表示され、警告を表示する黄色ランプが点灯してしまいました。その時点で走行には感じられる不具合もないし、エンジンの始動にも問題なく、何か運転に支障が出る訳ではないのでツーリングを無事に終える事は出来ました。

今回はそんなESDエラーに関する記事となっております。なお、このエラーに関しては複数回に分けて記事化の予定です。というか、そうなる。。こやつ手ごわそうです。

ESDランプ点灯、全てはここから始まった

こちらがエラー。メーター内速度の左側に「E3b」という自己診断結果が表示されており、警告灯である右側のオレンジランプが点灯、時計の横には「ESD」の表示。つまり、「ESDのエラー警告で自己診断結果はE3bです」という事です。

「ESD」とはエレクトロニック・ステアリング・ダンパーの頭文字の略、つまり電子制御ステダンでなんらかの異常が起きており、エラーコード「E3b」というのはネット情報によると、ESDのコントロールユニットとESD自体の通信エラーが発生しているという事らしいです。

2014年式のZX-10Rには二つのコントロールユニット、つまりコンピュータが二つ搭載されていて、一つはメインのECU、もう一つが今回エラー対象となっているESD-ECU・ステダンを制御するコンピュータがあります。今回は自己診断によってエラーコード「E3b」が表示されているので、ESD-ECUとステダン自体に何らかの異常があるようです。

ちなみに、自己診断はどうするかと言うと「ODDメーター表示が出ている場面でメーター左上側のボタンを2秒以上押す」と自己診断が行われます。なお、ここが重要なのですが「警告灯がついていない状態」で自己診断を行っても今回のESDに関しては自己診断結果のコードはかえって来ませんでした。どうやら10Rには正常の場合のコードを搭載していないっぽい感じです。エラーがない状態でいくら自己診断しても・・・

ESD警告灯はエンジン切ると消える困ったちゃん

こんな感じで自己診断結果はかえって来ませんでした。これ自体おかしいのか?それともそういったユーザーに厳しい仕様の診断プログラムなのか・・・

状況

さて、エラーは出ます。しかし、困った事に

・エンジンを切って再始動するとエラーは消える

・消えたと思って走り出すとエラーが再度表示される

・再表示の際に速度は関係なさそう、バンク角度や振動なども関係なさそう

・エラーが表示され続けても「一般的な走行に全く支障が出ていない」

といった具合です。何ともまぁ贅沢でわがままなエラーなんだろうか・・・こういった微妙なパターンがエラーの中で一番やっかいそうな気がします。金銭的には壊れて動かない方がダメージがデカいとは思いますが、こうしたよくわからない原因の場合「ちびりちびりとパーツ交換していって結局お金がかかる」パターンのように思えてなりません。

バッテリー交換へ

色々とネット検索を行ったところ、どうやら「バッテリー不良」が原因でもこのエラーが表示されることがあるようです。ESD-ECUやECU自体への電力供給が不足すると様々なエラーが表示・発生し、特にESD-ECUに関してはその影響を受けやすいとの事。車検から帰ってきた10Rではありますが、オイル・ブレーキフルード、冷却水といった基本的な消耗品はノーチェックのノー交換だったこともあるので、私のバッテリーも消耗しているかもしれません。ダメもとであってもろくに交換されていないであろうバッテリーを交換するのは良いことなので、この際交換してみました。

GS YUASA信頼の日本製

バッテリーは「GS YUASAのYTZ7S」を用意。リチウムイオンバッテリーやもっと手ごろなバッテリーもあるのですが、、、そもそも論で電気系のトラブルを起こしているので解決には純正採用されているものを用意しようという事でこちらにしました。

勿論充電

新品でしたが、念には念を!という事で充電をしました。

サンダルが写ってるナイスアングル

まずはシートを外します。10Rはバイク中央部へのアクセスは全てこのシートを外すという儀式みたいな感じからスタートします。まぁSC57もそうだったか・・・シートが外れたら、この1000とか書かれているシートカウルも外します。写真に写っている4つのビスも六角レンチでサクッと外します。

サンダルには靴下がファッションです

ってことでシートとシートカウルが外れました。サンダルが写っている側のシートカウル下にあった、黒っぽいカウルですが、車検前に「交換を希望」していましたが、そこはちゃんと交換してくれていたようです。当たり前っちゃ当たり前ですが、、、次にシートを外します。これまたボルトが見えているのでそいつも外します。

シートも外したらバッテリーが見えます。どうやら「台湾YUASAのTTZ7SL」が入っていたようです。前のオーナーさんはかなりの10Rマニア、とRS-ITHOさんに聞いていたのですが、きちんと自分で整備されているようで「バッテリーの交換した時期を記載」していたようです。これによると、前回交換したのは、2019年8月6日のようです。2年経過していないので、ぶっちゃけこれ位でバッテリーはダメにはならないようですし、補充電だけで良いような気もしてきました。うーん。。。

でもまぁ交換後は日本製バッテリー。きっとよりトラブルレスになると思って交換しちゃいます。

左が台湾YUASA、右がGS YUASA 別会社です

新旧並べてみました。台湾YUASAに比べ、日本のGS YUASAの方がさすが日本製というクオリティですね。。。。。いや、分からない。これで値段は倍ですか。。。なんだろう。

やっぱり日本製の方がよかった?

よく見るとターミナル部の作りが日本のGS YUASAの方がしっかりしているようです。ガチっとしたターミナルの作りをしています。もしかすると内部はもっと違うのかもしれません。

さて、バッテリーをつけましょう。

装着完了。バッテリーをつける時は「プラスから」つけましょう。外すときは「マイナスから」です。意外とこれ知らない人がいらっしゃるようです。まぁバイクとかいじらない限り知ったこっちゃないか。でも、自分もなんでそうなの?って聞かれると、電気が流れる方向があってね、程度にしか答えられません。詳しい人はきっと理屈しってるんだろうなぁ。

エンジン始動問題なし。そして当たり前ですが、力強くセルモーターが周ります。やっぱり新品にしてよかった。

結局ESDエラー

その後、試走をしましたが「走りだすと数十秒でESD警告灯が点灯」する事に変わりはありませんでしたorz トホホな結果ですが、一つトラブル原因はつぶせたので良しとしましょう。こうなると残りは、、

・ESD-ECU本体の交換

・ESD-ECUのハーネスの交換

・電子制御ステアリングダンパー本体交換

・ECU本体の交換

・メインハーネスの交換

といった具合になります。先に進めば進んだだけ、お金も時間もかかりそうです。また、もっと言うと現状で実走に何ら影響が見いだせないという事実もあり、今後本格的に直してゆくか要件等となるかと思います。ちらっとESD-ECUの値段を調べたら約3万5千円ほど。。。

これから2本・3本と軽く近所を走って修理が必要かどうか見極めてゆきたいと思います。今のところですが、、、ESD-ECU本体の交換まではやってみようかなと考えています。

コメント

  1. isaninja says:

    こんばんは
    通りすがりの者です。

    同型の10R乗ってます。

    ESDランプですけど自分のも何度か点灯したことがあります。

    一番多かったのはサーキット走行時にライトカバーを付ける為電球のコネクターを外した時に必ず点灯していました。
    知り合いの同型乗りの方も点灯したことがありましたがライトロービームの球切れが原因のようでした。

    ライト関係の不具合での電圧の上下を拾っているかもしれません。

    LED等に交換されているなら疑いの余地あるかもです。

    一度ライト周り見てみてください‼️

    • paparider42 paparider42 says:

      isaninjaさん
      コメントありがとうございます。ライトに関してはノーマークでした。
      ライト関連は外した事がないのですが、逆に2014年以降一度もチェックしていないと思われます。
      今度チェックしようかなと思います。貴重なアドバイス感謝します。

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